《時代の流れ》
最初は朝鮮でしたよね、みんな。それが韓国になったのは、韓国へボサンザンへ行くようになったでしょ。そのときに韓国籍に直して。それでボサンザンでいったんです。
もともとが、私はほれね、韓国っていうところをよく知らないですけど、うちの人はもとが北朝鮮じゃなくて韓国ですよ。ね。日本に渡ってきて、で、その時分に朝鮮の人は朝鮮登録作らなきゃいけないってんで、登録が全部韓国の朝鮮のなし。朝鮮籍になったんですよね。それからずっと、韓国っていう言葉使わなかったから。朝鮮、朝鮮で。その時分は朝鮮人だったんですよ。みんな。それがいつの間にか、韓国人。籍は韓国。私もいつのまにそうなったんだか分からないんですけど・・・・・ね、だから・・・自然に、時代でね。朝鮮が韓国になって。それで今はみんな帰化して日本になって(笑)
――じゃぁ韓国に行くために韓国籍にかえたっていう感じなんですね。
そうそう。もともと向こうには知ってる人いないもの。韓国には身内がいるけど、朝鮮には身内はいないもの。でも、なんでこういう風になったんだろうねって不思議に思ったことがあったんですよ。朝鮮だなんてね。でもまわりは自然に・・・日本の政府がしたじゃないですか。最初はみんな朝鮮だったんですもの。それがいつの間にか韓国にみんな・・・時代の波には乗っていかなきゃいけない(笑)だから、実家に行くと、みんな日本でしょ。姪っ子も甥っ子も。だから私だけです。韓国のもってるのは。私だけです。だから実家に行くと姪っ子だ甥っ子だが、厚生省に勤めてるのもいるし、外務省に勤めてるのもいるし、みんなそんなですよ。そんなのもう、私たちなんのあれもないから。
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