hist017
自分で来た(19歳)
パク・ジェウンさん
(男性 89歳?)
足跡:韓国慶尚南道→兵庫→茨城→秋田→川崎

〈戦争は絶対にあってはならない〉
 戦争というものは、これはね、日本が戦争するとき「鷹揚平和のためならなんで命が欲しがる。」と言ってた。それというのは「平和、平和」と唱える人は自分の思想と自分の欲だけの平和だけ、みんなの平和じゃないんだね。それを  やれやれって。そんだからみんなの為の平和ならいいんだけど、一人の政治家の一人の為の平和は意味がない。だから戦争というのは絶対にあってはならない。戦争をやると負けた人もかわいそうだけど、勝った人もかわいそう。だからこんな事を言ったら失礼かもしれないけど、日本は負けて良かったと。日本がもし勝ってたらあんたら、歩けないよ、軍隊の権力でそれこそ軍が握っちゃって大変なことになる。だから負けて良かった。それで負けたために自由がある。

 
 
 22名の語り手の方々のことばです:
炭鉱労働の傷あと
夫がハンサムだから苦労が目に見えてた
戦争中、子供を連れて逃げた
解放後、浮いたまんまになった
みそ・しょうゆ作り
字が読めないから人を信じなきゃ仕方ない
九州に徴用された夫について来日
川崎より住みやすいところはない
募集に応じて日本へ
歌うどころじゃなかった
親同士で結婚を決められちゃって泣いたよ〜
年がいって、韓国人が恋しくなる
徴用されないよう、十四歳で結婚した
嫁に来たとき、言葉もわかんないし、何も知らなかった
いま考えれば人間じゃなかった
赤紙が来た
植民地になったのを、忘れはしないけど許すことはできる
日本の戦争、朝鮮動乱。私は本当、戦争犠牲者。
泣いたよ、イルボン行くときは
日本にあこがれていた
キムチは買ったことがない
朝鮮人を犯人扱いするとは何ごとか!