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炭鉱労働に徴用された(18歳)
ハ・チャジュさん
(男性 84歳)
足跡:韓国ケジョン→熊本→島根→大阪→川崎
 

〈炭鉱のようすを問われて〉
 日本に来たとたん、戦争が始まった、だから全部配給ですよ。炭鉱は九州の神代炭鉱で働いていた。事故もあって、さっきまで一緒にいた人が亡くなったりした。今だったらそれをやらないけど、その頃はやらなきゃ半殺しにされるから。そうよ。炭鉱の穴は低くてね。高いところもあるけど。

 
<音声データなし>
 
 22名の語り手の方々のことばです:
炭鉱労働の傷あと
夫がハンサムだから苦労が目に見えてた
戦争中、子供を連れて逃げた
解放後、浮いたまんまになった
みそ・しょうゆ作り
字が読めないから人を信じなきゃ仕方ない
九州に徴用された夫について来日
川崎より住みやすいところはない
募集に応じて日本へ
歌うどころじゃなかった
親同士で結婚を決められちゃって泣いたよ〜
年がいって、韓国人が恋しくなる
徴用されないよう、十四歳で結婚した
嫁に来たとき、言葉もわかんないし、何も知らなかった
いま考えれば人間じゃなかった
赤紙が来た
植民地になったのを、忘れはしないけど許すことはできる
日本の戦争、朝鮮動乱。私は本当、戦争犠牲者。
泣いたよ、イルボン行くときは
日本にあこがれていた
キムチは買ったことがない
朝鮮人を犯人扱いするとは何ごとか!