〈人を信じる〉
10年ほど前に人の借金の保証人になって、お金がなくなりました。実は、その前にわたしがマンションを買うときに、在日だけど日本生まれの若い人が保証人になってくれました。それで、その後、その人の保証人になってあげたりしていたんだけど、その人が工場経営に失敗して逃げちゃったので、借金の形に住んでいたマンションを取られそうになりました。わたしのマンションはその人と共同名義になっていたらしいけど、その人がお金を出してくれたわけでもないから、なんとか私名義に変えて、裁判所にも行ったけど、売って借金を返すことができました。字が読めないから、人を信じなきゃ仕方がない。相手の言うことを信じてやります。だからわたしは世の中を渡るのが下手なのです。
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