日本語がわからなかった頃、機転で克服〉
来たばっかりの頃は日本語分からないから、「これくれ」って言えない。指差して、お金渡して買うだけ。細かいいくらって分からないから、大きいお札を出してお釣を貰っていた。卵は今は外に出してあるからわかるけど、昔は中にしまってあったから見えないの。その日は、お父さん仕事に行ってお昼に帰ってくるから「卵焼いて、おかず作っておけ」って言われて。買いに行ったのはいいんだけど名前忘れちゃって、どうしようとぐるぐる回って考えて。足の下に石を落として、「コケコッコー」って言ったら、「あぁ、卵ですか」ってわかって買えた。それだけ頭使った。その話をすると皆大笑いするんだけどね。
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