朝鮮半島から沖縄に連れて来られ、沖縄戦で死んでいった韓国人の霊を祀るために、糸満市摩文仁の平和記念公園の一角に、1975年建立された塔。韓国の墓のように丸く積みあげられた石塚の周りには、韓国各道から集められた石が並べらている。塚の前には故国・韓国の方向を示す矢印がある。碑には次のような文が刻まれている。
沖縄本島には多くの碑があるが、その碑文中に「虐殺」の文字が刻まれているのは、この碑文だけである。日本の侵略戦争によって、数々の残虐的な行為を受けてきた朝鮮の人々にとっては当然の内容といえるだろう。
この塔が韓国の墓と同じ土饅頭のかたちをしていたからだろうか、母国の各道の石が並べられていたからだろうか、ハルモニたちの多くが、塔を撫で「アイゴー」と声を掛けながら
「アリラン アリラン」「トラヂトラヂ」と塔に眠る魂に向かって歌っていた。 (鈴木) |